台風19号は予測通りの動きをし、大きな被害を日本列島にもたらして去って行った。
雨と風の激しい音。特に強風の恐怖感は久し振りに感じたものだった。
飛行機やJR、私鉄に高速道路などの交通機関においては、計画運休や通行止めなどもあって被害は最低限に抑えられたと思いたいが、それでも橋を流されたり土砂が流入するなどして運休や通行不能箇所が生じてしまった。予想外の被害について部外者が勝手な感想を披瀝しているが、それは何か事が生じた際についてくるゴミみたいなもの。交通機関運営者においては、これを教訓とすることは大切だが、今は最善策を考えて対処して頂きたい。
近場では、北陸新幹線の長野新幹線車両センターにあった新幹線車両が多数、水に浸かってしまった映像がショッキングだった。見たことも想像したこともない「絵」だったからだ。それでも、計画運休翌日の13日に数本、東京駅〜長野駅までの臨時列車が走り、さらに14日からは同区間で(他に糸魚川駅〜金沢駅でも折り返し運転をしている)「あさま」限定とはいえ運転を開始したのは、沿線の人にとって心強かったことだろう。1日19往復が設定され、全ての駅に停車する。
長野新幹線車両センターの車両被害の程度によっては、東京駅〜金沢駅間が平常運転に戻るにはかなりの時間を要することになる。それまで、10月14日に発表された時刻表通りに運転されるのであるのならば、意外なことがわかる。
これまで新幹線があまり停車していなかった安中榛名駅では、従来よりも停車本数が増加するのである。1日に停車するのはあさまのみで上下12本程度だったのが、開業以来(多分)最多となる19本になるのだ。
台風の被害によって北陸新幹線が大きなダメージを受けたにも関わらず、安中榛名駅に停車する列車本数は増加するという皮肉。北陸新幹線が平常運転に戻れば再び停車本数は減るだろうが、それでも一日も早い復旧を祈りたい。(令和元年10月14日)
※10月15日からは次のような時刻で運転されることが周知されました。