今ではすっかり群馬県の名物になったSLの運転。主に上越線の高崎駅と水上駅間(SLぐんまみなかみ)、信越本線の高崎駅と横川駅間(SLぐんまよこかわ)を走っている。群馬県の国鉄時代の管轄は高崎鉄道管理局で、昭和40年代に無煙化されたが、民営化されてJR東日本高崎支社になってからは、イベントやSL復活運転など、積極的な施策で話題を呼んでいる。
ほぼ定期的にSLが走っているのは前述したように上越線と信越本線で、使用されているSLはC61型20号機とD51型498号機(信越本線では上り下りのどちらかはELかDLが牽引)である。そして、それに牽かれる客車は旧型か12系(たまにそれ以外の客車を牽く場合もある)となる。定期的といってもある意味観光列車のようなものだから、走るのは土・日・祭日がメインだ。
今年下半期以降、D51 498は点検・整備のため運転されていない。また、旧型客車は10月28日にSL群馬県民の日としての運行を最後に、昭和初期をイメージした内装にするため、来年3月まで走ることはない。なおかつ、上越線のSL運行は、今年11月30日の後は来年3月20日(予定)までない。つまり、しばらくC6120+12系による信越本線をメインとした運行が続くのである。
2020年4月以降は、リニューアルされた旧型客車と点検・整備が終わったD51 498も加わって、再び上越線と信越本線を郷愁を誘う汽笛と自慢の煙を漂わせて快走することだろう。来年1月に発表される運行スケジュールに注目したい。(令和元年11月10日)
※11月10日は安中駅にて動画撮影↓