昨年(令和元年)12月頃だったか。安中榛名駅の外周に、まるでマンションの大規模改修でも行うかのような足場が組まれた。単に壁の掃除でもするのか、その程度に考えていた。
今年3月になり、その足場やカバーが外されてちょっとだけ驚いた。(恐らく、記憶が正しければ)安中榛名駅開業当初からの駅名表示板がなくなり、梅の産地として有名な群馬県らしく、梅の花をちりばめられた駅名表示板に新装されたのだ。これが可愛くて、遠くからも目立つ。いい感じである。
新幹線の駅としては利用者が少なく、停車する列車も少ない安中榛名駅。北陸新幹線といいながら、安中榛名駅から乗換なしで金沢駅に行くことすらできない。実は、駅の開設以来、特にここ10年くらいは年々、微々たる数字とはいえ、利用客は増加している。それゆえに、廃駅になるかもしれないという想像力は働きにくくなりつつあるけれど、停車本数が減る危機感はある。
たかが駅名表示板が新しくなっただけで喜んではいられないけれど、少なくとも「前向き」な気持ちは伝わってくる。駅前の交差点は群馬県初のラウンドアバウトになったし、これからも安中榛名駅とその周辺が少しでも盛り上がることを祈りたい。折を見て様々な情報を提供していくつもりだ。(令和2年4月19日)