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仕事ができないのはいい。仕事の邪魔はするな!

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よく聞くのが「あいつは仕事ができない」という言葉だ。的を射ていることが多く、その人のせいでプロジェクトの進行が遅滞したり、締切に間に合わずにそれ以降の仕事を失ったりすることがある。しかし、万能の人間はいない。確かに仕事のできない人のせいで迷惑を被る人が増加するが、その人の上司がもっと適材適所を考えるべきだろう。また逆に、働く人は自分の能力がなるべくフルで活用できる職場を選ぶことが重要になる。

 

その昔、熱意はあるけれどその仕事をするには実力とセンスがなく、いわゆる「向いていない」状況だから面接で落とそうと思った人(A君)がいた。本人のためにも、もっと力を発揮できる仕事があるはずで、わざわざ苦労して嫌な思いをしつつ仕事をするのは、労使どちらにとってもメリットがないと考えたからだ。しかし、その当時、勤めていた会社は数多くの案件を抱えてめちゃめちゃ忙しく、それこそ猫の手も借りたいほどだった。他に数人、即戦力を採用しているし、A君の不採用を社長に進言したが、「(他に採用した人も)辞める可能性があるし、金は何とかなるから採ろう」の鶴の一声で彼の受難が始まった。

 

A君の上司は、彼を育てるべく、他に採用された人々と同じように実践しながら仕事を覚えさせるべく努力した。しかし、こちらの見立て通り、その会社の仕事を遂行するには他の人と比較すると頭2つ分くらい劣っていた。仕事が遅い、間違いが多い……。A君は苦しそうだった。他の人が多忙な中でも楽しみながらやっている仕事を、溜息をつきながら時間をかけて何とかついていこうとした。

 

上司もよくやったと思う。3年以上かけて、何とか一人前の手前くらいまでには育て上げた。他の人に比べると遅れること2年以上といったところか。しかし、そうはいってもA君に対する上司の評価は当然低くなるから、試用期間が誰よりも長く、彼だけボーナスが出なかったこともある。

 

彼と同じような時期に採用した人々は自分が持つ能力を最大限に発揮し、会社に貢献をもたらした。そして、数年後にはより大きく知名度がある会社に転職し、違う畑とはいえ楽しみながら仕事をしているという。自分のステップアップのために、いい意味で利用できたのだと思う。それにひきかえ、A君には遠回りの10年だったか。あのとき採用されていなければ、もっと早くより能力を活かせる仕事ができたのでは。採用担当者としては、やはり気になってしまう。

 

麻酔医として引く手あまたの腕を持つ人であっても、大型トレーラーの運転をさせるといつまで経っても上達せずに事故を起こしてばかりの人がいるだろう。サービス業では抜群の接客態度と気遣いによってその会社に最大限の貢献ができる人でも、書店でポップを書かせると何の訴求力もないつまらないコピーしか書けない人もいるだろう。いかに、少しでも自分の能力を発揮できる仕事を見つけるかは、仕事をしていく上で非常に重要である。

 

長く書いてきたが、会社であれば仕事は色々あるので、上司側も適材適所でA君のような人がより能力を発揮できる部署に配置することで問題解決を図れる(大企業ではそれを左遷と呼ぶこともあるらしいが)。問題なのは、仕事ができない人ではなく「仕事の邪魔をする奴」である。

 

そんな奴がいるのか? という疑問は尤もだ。普通はいない。いや、いなくなる。なぜなら仕事ができないだけでも問題なのに、邪魔をする奴など生き残れないからだ。しかし、上司、特に役員クラスになるとそんな奴が生まれるから始末に負えない。いわゆる2代目ボンボン社長的なB氏がそれだった。

 

仕事は順調に流れている。初代社長が軌道に乗せ、2代目ボンボン社長的なB氏が形だけの社長業を務めても、能力がある周囲の人々が精力的に仕事を取ってきて他企業以上の成果を上げるからまた仕事が回ってきて……と良い循環になるからだ。しかし、お飾り的存在のB氏は面白くない。過去にはそれなりに仕事をしていたとはいえ、現場からは長く離れた。もう現役として働くのは無理だろう。時代もやり方も使用器具も関わる人も変わった。昔のやり方は通用しないし、アドバイスをする余地もない。

 

ところが、B氏にはその自覚がない。

金銭の流れを見る以外の仕事もない。

かといって、会社に行かないという選択肢もない。「会社に顔を出すこと=仕事をしたこと」とB氏は考えていたからだ。

 

B氏が出社するのは不定期で、在社時間は1〜2時間程度。無愛想なまま机に着き、近くに座る子飼いの社員・C君と無駄話をするか、小言を言って溜飲を下げるのが日課。そのC君は今では会社のエースに育っており、彼の時間を無駄にするのだけは避けなければならないのだが、そんなことはお構いなし。アポの時間に遅れそうだからとC君が話を切り上げようとすると激高するなど、周囲から見ていても理不尽なことだらけ。仕事のアドバイスも、強制という名で古いやり方を押し付ける。無駄な時間と無駄な仕事を増やして非効率的なやり方を推し進めるわけにはいかないからC君は効率的に仕事を捌いていくのだが、それがバレてまたB氏から小1時間程度の説教タイム……。

 

別の社員は、たまに電車の指定席を取ってゆっくり座って帰ることがあるらしいのだが、タクシー通勤のB氏には帰りの電車の時刻なんぞ知ったことではないから、帰り支度を終えた彼に不要不急の話をして指定券を無駄にしたり。

 

B氏は自分が言いたいことを言いたい時に言いたいだけ言い切ったら満足して帰宅する。B氏の在社中は仕事が止まったり余計な仕事が増えたり不要不急な「仕事」をやらされたりするから、会社全体の雰囲気も決して良くないけれど、小さな嵐はすぐにやむことが経験則でわかっているから、じっと我慢の子である。そして彼がいなくなってからまた正規の仕事に集中して励むのである。

 

在社時間=仕事時間としか理解できないB氏だから、テレワークなんて考えられなかったことだろう。実際に、諸事情でテレワークをした社員は、それまでと同等(以上)の実績を残したにもかかわらず、全く評価されなかった。

 

これは知人から聞いた新型コロナウイルス以前のある会社での出来事である。昨日、「半沢」の第4話を見ていたら思い出した。

 

仕事ができないのは仕方がない。その本人だけではなく採用者側にも問題があるし、配置換えや時間をかけての教育で何とかなることもある。

 

しかし、2代目ボンボン社長的な奴による仕事の邪魔をするケースは救いようがない。本人に自覚がないこともあって「邪魔」は長く続き、その会社の業績は綺麗な右肩下がりを辿った。それでもB氏は新規の仕事を取ってくることもなく、やることは社員の給料を減らすことと過剰な節約を求める程度だった。当然、資金繰りは逼迫し、危ないところから資金を借りて急場を凌いだものの、そんなことで維持できるほどの状態ではなく、結局、会社は解散した。まさに自業自得。

 

無能な上司に仕事を邪魔されることが少ないテレワークは実に心地良い。自宅で仕事をしていると、たまに書留郵便や宅配便などのピンポンで中断させられることがあるだろうが、その程度なら小休憩のタイミングになったと前向きに受け止められるから問題はない。仕事の邪魔をされることが大嫌いな人にとって、それがほぼないテレワークは今のところ最適な働き方といえるだろう。(令和2年8月10日)