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熱い麻雀を打ちたい

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麻雀を覚えたのは高校1年生の時。それから数年間は狂ったように打ったものだが、ここ20年間ほどは、合わせても当時の数日分も打っていないのではないか。

 

当時は友人宅や雀荘で打つことが多かったが、多い時には2〜3卓稼働することがあった。3卓しかない安い雀荘の客はほとんど「ウチら」だけだった。他の客を見たことがない。

 

学生の本分は学業であるから、いつでも好きな時に打てるような状況を作るためにも麻雀を打てる人は多いほどいい。だから勧誘した。麻雀覚えてみないか? と。多くの人がその誘いを受けてくれたから、すぐにメンツには困らなくなった。

 

初心者M君の後ろで色々と教えている際、テンパッたのでリーチをかけるように指示し、裏ドラを見るように促した(当時はそういったルールでやっていた)。待ちはスーチーピン。すると、裏ドラのスーピンを見た瞬間にM君は「ロン!」と言った。いやいやいや、100歩譲って言うなら「ツモだろ」と思いつつ、まあまあまあで事を済ませた。

 

電気容量が大きくない某所(戦時中かよ)で卓を囲んでいた際には、1時間に2回程度、ブレーカーが落ちることがあった。30秒ほどで電気は復帰するのだが、先輩のT君はその際に牌をすり替える天才で、明かりが点いた後に妙に鼻をぴくつかせながら高い手を上がるのを得意としていた。今ではピアニストとして活躍している。

 

その友人のH君は、堂々とした体躯そのままに豪快なマージャンを打つ。負けたところを見たことがない。聞くと、冗談のように「負けたことはない」という。そして、遅れてやってきてすでに麻雀を打っているところに顔を出した際は、必ず自分の後ろに座りつつ「負けてるか?」と声をかけてくる。それが全然、嫌みな感じはせず、ごく自然で、親しみがあった。趣味が嵩じて彼は麻雀のプロとして活躍している。

 

某部室の狭くて暑くて密な環境でもよく打った。とにかくタダで打てる場所を見つけたなら多少リスクがあろうとも、ヤリたくなったらいつでもどこでも誰とでもヤリたいのだ。あれはすでに明け方だった。いくら打ちたいという気持ちがあってもさすがに睡魔には勝てない。M君は順番が回ってくるたびに仮眠してしまうので、起こさなければならない。彼の渾名は主に「サ行」と「パ行」で構成されている。それを口にすると多くの息が漏れる。密室が臭くなって一時的に空気入替のために中断しなければならなくなったことが何度もあった。徹夜麻雀もしんどいのだ。M君は大学卒業後1部上場会社に入り、今でもバリバリ活躍しているらしい。

 

友達が少ないH君とは一度だけ打ったことがある。その後、医者になったので地頭は良いのだろうが、麻雀の腕前は初心者同然。1回だけの手合わせだからその実力はよくわからないけれど、そこで負けて懲りたようで、二度と打つことはなかった。個人的にはバカなことを喋りつつ陽気に打ちたいタイプだから、目の前の手牌だけに集中するタイプの人とはあまり打ちたくない。

一度、麻雀の公式戦を観覧しに行ったことがあるが、知人の後ろで眺めつつ、もちろん声を出してはいけないし、不自然な動きをすることも禁じられ、あまりの窮屈さに二度と行くものかと誓ったものである。麻雀は楽しく打ちたい。

 

普段はごく普通に話し、それなりに朗らかなJ君は、麻雀を打つ時だけ人が変わる。まず、全く喋らない。誰が見ても怒っているような表情で、発声するのは「親満!」とか「ザンク」くらい。放銃すると、その手をチラッと見て和了者が点数を言う前に点棒を投げる。態度があまりにも悪いので数回しか打ったことがない。打っていてちっとも面白くないからだ。有名大学に進学したプライドがあり、自分ができることを他の人ができないとイライラする性格なのだ。そのプライドゆえ、40代を過ぎてから自己破産したと聞いた。

 

仲間内で麻雀をやっていると、どうしても負ける人が決まってくる。H君はその典型だった。賭博罪で検挙されることもないようなチョコレートをかける程度のレートで打っていたにもかかわらず、数ヶ月もすると1ヶ月頑張って働いた分のアルバイト代が吹っ飛ぶくらい負けている。当然、すぐには払えないから「借り」となる。他の人は基本、いつもニコニコ現金払いなのだが、H君が負けると、いくら勝ったところで実入りはない。それどころか、H君以外の人が負けた場合、「じゃあ、H君に1万円貸しがあるから、彼から受け取って」となる。負の連鎖。それでも誘われると断らずに負け続けた彼はある意味、立派である。

 

はっきりした性格で、利口とまではいえないまでも口が上手く、声が大きくて女子にももてたT君。高い手を上がれば素直に喜び、高い手をテンパイしているのに誰かに安い手で流されると手牌を公開して「こんな手を張っていたのに安く流しやがって」と声を荒げる(悪気はない)。降りるということがほとんどなく、大した勝負手でもないのに突っ張っていく。見ていて気持ち良くなるほどで、その強引さは見習いたいと本気で思ったほどだ。人生においても数多くの勝負に挑んでいき、成功者になったといっても過言ではない。

 

今は麻雀を打つために4人集めることは難しい。熱意が足りない。徹夜の可能性を視野に入れつつ打ち始めるといった無計画なこともしにくい。そのため、過去10年間は確実に一度も麻雀を打っていない。過去20年に広げても何回、打ったことか。

 

久しぶりに熱い麻雀を打ちたいけれど、叶わぬ夢かもしれない。思い出に浸るのが精一杯だ。「気」が衰えているから。(令和3年7月24日)