「CR花の慶次」が初めて世に出たのは平成19年のことである。
パチンコ台は、何が大ヒットするかわからない。ある程度予想できるのは、大ヒットした機種の後継機は大ヒットする確率が高いということくらいだろう。「海物語」は別格としても、「ルパン三世」、「牙狼」、「エヴァンゲリオン」、そして「花の慶次」などは、初代の大ヒットにより後継機が数多く出ている。「天才バカボン」、「花満開」、「フィーバーパワフル」なども息の長いシリーズ機となっている。
「海物語」は他メーカーがこぞってオマージュした機種を出したがその牙城が揺らぐことはなく、完全な独り勝ちであり、今後も規制と緩和を繰り返すパチンコ業界にあってその時その時の規則や内規に従った機種を出し続けていくことだろう。
「ルパン三世」、「エヴァンゲリオン」、「花の慶次」あたりはモチーフの魅力だろうか。パチンコとの親和性も抜群で、特にニューギンなどは「花の慶次」がなかったら…と考えると髪の毛が逆立つ思いだ。
「牙狼」や「花満開」は初代のスペックに尽きる。ビックリするくらいの出玉スピードや連チャン性で一世を風靡したことによって、後継機の隆盛を生み出した。「牙狼」によって一流メーカーにのし上がったサンセイR&Dを見るにつけ、パチンコメーカーには夢があると思わずにはいられない。
さて「花の慶次」についてだが、初代の大ヒットによって後継機が次のように販売された。「~斬」、「~愛」、「~焰」、「~漢」、「~琉」、「真~」、「~蓮」。兄弟機も多い。
本題である。これは「CR花の慶次~愛」のパチンコグッズであるから、平成22年に配布されたと思われる。花の慶次イベントなどがその後継続的に行われていることもあり、このキセルが絶対に平成22年の時点で製作された、と断言はできないけれど、恐らく間違いない。
間違いなのはこれがキセルではないということ。「花の慶次」を打っていてキセルが出てきたら一気に盛り上がるけれど、このグッズはキセルに見せかけたボールペンである。したがって、右側部分は外れない。左側部分はキャップになっている。主な材質は亜鉛合金とブナノキである。
「CR花の慶次~愛」のパチンコグッズとしては、ゴルフ好きにはたまらないモノもある。愛でマークするなんて洒落ているじゃないか。
まだある。お馴染みのクリアファイルである。
これで終わったと思ったら大間違い。フラッシュキーホルダーもある。
「花の慶次」関連グッズは、ニューギンの中で飛び抜けて多いのである。(令和3年11月12日)
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