初めて買ったのはいつのことだったか。20年以上前のような気がするがよく覚えていない。貨物時刻表である。
貨物列車の時刻表など全く一般的ではなく、乗ることもできないから仮想旅をすることもできず、何が楽しくて買うのだろう。普通はそう思う。
購入者の多くは鉄道ファン、それも貨物列車の写真を撮影したい人が多いのではないだろうか。今はインターネットをさらっと見回れば大抵のことは何とかなるけれど、正確な情報を手元に置いておきたければ、貨物時刻表は役に立つ。
2022貨物時刻表は、今年1月から予約販売されており、基本的にはネットで購入できる(郵便振替や一部書店でも申し込める)。届くのは3/12以降と明記されている。ネットでは送料込み(税込)で3,000円である。高いとは思うけれど、ポチッと押してみた。
あまり深く考えてはいない。貨物列車を積極的に撮影に行こうとも考えてはいない。普通の時刻表のように読み込もうとも考えていない。
先月、時刻表を買いに大きめの書店に行った際「ここからここまで全部ちょーだい」と言いたいくらい欲しい本ばかりだったことが影響しているのだろう。
最近、DeAGOSTINIの「週刊 日本の島」を衝動買いした。その時点で50%満足し、1冊目が届いた時点で50%満足して100%になった。今のところ、ページをめくってパラパラと写真を見た程度で、今後もしばらくは購読するつもりだが、税込定価690円は高いからいつまで継続するかはわからない。
わかっているのは「ここからここまで全部ちょーだい」と言えるほどの経済力は持ち合わせていないということだ。昔から本の衝動買いだけは自分に許していたけれど、さすがに無尽蔵に買ったことはない。これからもないだろう。
3月第3週に2022貨物時刻表が届いた。付録がいくつか付いているし、知りたかった貨物の運行状況もよくわかるから、それでも3,000円は高いとは思うけれど、買って良かったと思う。
ただ、やはり買うことで満足感を得、綺麗な姿のまま保存することになるだろう。(令和4年3月20日)